伍福園 -gohukuen-
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芝生の病害虫

2020.08.06

8月に入り長い梅雨が明けたと思いきや毎日猛暑が続いております。

本日は梅雨明け後8月に気を付けたい芝生(コウライ芝・TM-9・野芝)の管理について少しお伝えします。

①芝生が茶色くなる原因について

8月に芝生が茶色くなる原因は、単に水不足だけではないことを忘れないでください。

信州にこの8月上旬に多い芝生の害虫で、スジキリヨトウがあります。

芝生の付け根を広げてよく観察すると、偶然にも緑色の幼虫が確認されたら沢山発生が予想されます。👆(中央)

被害が大きくなる前に、農薬(オルトラン、スミチオン、フルスイング等)で農薬散布するか、

芝刈りの頻度を多くし卵塊などを破壊または、直射日光で死滅(芝生地表温度37-40°)させる等あります。

ただし、夏場の芝刈り高をいきなり短くする方法は、一難しくあまりおすすめできません。

(ゴルフ場並に頻繁に芝刈りや散水が出来ないから)

また今年は長雨で、芝刈り頻度少ないお庭が多い為、急に芝刈りを暑い8月に行うとダメージが大きいからです。

スジキリヨトウの被害が少ないお庭の場合は、8月の芝丈は他の月より同じか少し長めでも良いでしょう。

結論は完璧なグリーンの芝を目指したい方は薬の力で、なるべく薬は使いたくない方のお庭は

芝生の体力を削がない管理をしてください。

刈り方・・(いきなり短く芝刈りを行なわない、1回につき1/3の長さだけカット)

計算方法例・・現在9㎝の芝→9/3=3㎝短く 9-3=6㎝の長さに揃える

現在3㎝の芝→3÷3=1㎝  3-1=2㎝に揃える

※教科書ではこのように書いておりますが、時期・芝状態により多少変えても良いと思います。

・刈りかす(サッチ)は残さない

芝の長さにきをつけて・・3㎝前後・頻繁に刈っている芝は2㎝~

※芝刈り後は必ず散水を

肥料・・・化成肥料は肥料やけするので与えない、薄い液肥などでダメージ回復させる等注意してください。

②病気について

病斑の判断はなかなか難しく、薬の散布に抵抗があると思います。

先程お伝えした、芝生を健康に保つことが一般家庭の芝生には良いです。

芝生は日光が良くあたり、水はけがよいこと、適度に肥料を与えるとグリーンを保ちます。

今年は長雨が多く、いもち病やパッチ(茶色く不鮮明な円)が発生してますが、

涼しくなる9月には芝生も元気になるので、8月は体力を削がない管理を心がけてください。

③散水について

朝が良い。

ただし仕事で朝散水が出来なかった場合は夕方でも良いです。

夜地面が湿っていると、夏場高温と湿気で病気が広がりやすくなります。

朝の散水(6時頃)可能な方はそれより早くてなお良いです。

夕立ちが続いているときは散水はあまり必要ないですが、晴天が2日~続いて葉が細く小さくなる

状態であれば散水が必要。

 

 

(1ヶ月前に張った芝生のお庭⤴)

 

以上8月に入っての芝管理についてお伝えしました。

頑張って暑い夏を乗り切り秋の美しい芝庭をめざしましょう!

芝生のことやお庭についてのお困り事がありましたら気軽にお越しください。

(作業や打合せに出かけることも多い為できればお電話いただけるとご不便おかけしません)

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